今回は VMware Aria Operations (以降、AriaOps) を利用して、VMC SDDC 上の特定リソースプール配下で稼働中の仮想マシンの使用率をレポートする方法について紹介したいと思います。
イメージ図
1. VMC SDDC 上に AriaOps をデプロイ
AriaOps および SMTP サーバーの具体的なインストール手順については割愛させていただきます。AriaOps については、下記公式ドキュメントを参考に SDDC 上でのデプロイおよび VMConAWS 環境を登録してください。
・Create a Node by Deploying an OVF
・Configuring VMware Cloud on AWS in VMware Aria Operations
また、下記ドキュメントをご参考の上、両サーバーに対する Gateway Firewall の設定 (本記事では、”Outbound : ANY 許可” ) も行なってください。
・Add or Modify Compute Gateway Firewall Rules
2. VMC SDDC 上に SMTP サーバーを構築
本記事における SMTP サーバーは、Ubuntu の Postfix 環境としてあり、”/etc/postfix/main.cf” 内に “mynetworks = 192.168.100.0/24” を設定済となります。
もし、Windows Server で SMTP サーバーを用意したい場合は、 下記の通り SMTP サーバー機能をインストールしてご利用ください。ちなみに、下記 SMTP サーバー機能は Windows Server 2022 ではご利用できなくなっているようなので、Windows Server 2019 などの利用をご検討ください。
・サーバーマネージャー > 管理 > 役割と機能の追加 > “機能” 箇所にて、”SMTP サーバー” をインストール
・サーバーマネージャー > ツール > IIS 6.0 マネージャー
3. AriaOps にて送信設定
下記箇所より、標準のメールプラグインを設定します。本記事では、SMTP ホストとして “上記 SMTP サーバーの IP アドレス (192.168.100.134)”、SMTP ポートとして 25 番ポートと設定済です。
・AriaOps コンソール > 構成 > アラート > 送信設定 > 送信インスタンス タブ > 追加 > 標準のメールプラグイン
下記関連するドキュメントとなりますので、併せてご参照ください。
・Adding Outbound Notification Plug-Ins in VMware Aria Operations
4. AriaOps にて、レポートスケジュール設定
下記箇所より、”使用率レポート – 仮想マシン” レポートのスケジュールを設定します。
・AriaOps コンソール > 可視化 > レポート > 管理 > “使用率レポート – 仮想マシン” > スケジュール > vCenter Server 配下のリソースプール (本記事では、cjnotes) を選択
その後、繰り返しおよびレポートを受信するメールアドレスおよび SMTP サーバーを設定します。
下記関連するドキュメントとなりますので、併せてご参照ください。
・Schedule a Report
5. 該当レポートの受信を確認
下記の通り、上記設定いただいたメールアドレス宛にて、”使用率レポート – 仮想マシン” レポートを受信していることを確認します。
また、受信メールには CSV、PDF ファイルが添付されており、PDF ファイルを開くと下記の通り生成されたレポートの詳細が確認可能です。
[参考情報]
・Create a Node by Deploying an OVF
・Configuring VMware Cloud on AWS in VMware Aria Operations
・Add or Modify Compute Gateway Firewall Rules
・Adding Outbound Notification Plug-Ins in VMware Aria Operations
・Schedule a Report
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