CJです。
vSANは基本 ESXi バージョンアップに合わせて、様々な改善が行われます。
今年2月にも ESXi 6.0U3がリリースされ、以下のような vSAN性能改善が行われたことが知られています。
Virtual SAN のパフォーマンス:VMware ESXi 6.0 Update 3 リリースでは、I/O パスの最適化を実現するため、複数の修正が加えられています。これにより、オール フラッシュ構成およびハイブリッド構成の Virtual SAN のパフォーマンスが向上します。
リリースノートのこの文面だけでは、実際どれくらい性能が向上されたかがわかり難かったため、性能測定を行い、その結果を共有したいと思います。
テスト環境
いつもの大好きな RAID-6 (Erasure Coding) の vSAN環境となります。
性能測定方法
fio を利用して性能測定 (IOPS)
#同一条件で行ったため、細かいパラメータはスキップします。
テスト結果
1プロセッサーの場合 (1P) / 4プロセッサーの場合 (4P)
いかがでしょうか。
リリースノートに書いてあったパフォーマンス向上の話は本当であり、かつ1行の説明で終わっているような感もしますが、実は測定結果の通りに大きな改善がありました。念のため、現時点の最新バージョンである ESXi 6.5U1 と比較してもそれほど変わらないこともわかります。これから vSANの使用をご検討の方、ESXi 6.0U3 より前のバージョンを使っている方はぜひ ESXi 6.0U3 以上の使用をご検討いただいたらいかがでしょうか。